忘れようとフタをしめて、押さえてた気持ちが飛び出した。

 引っ越しまであと二週間。引っ越しの鉄則は物を極力減らすことなんですが、なかなか捨てられないモノもあるもので。僕はモノに愛着を持ってしまいがちなのでなかなか捨てられなかったりするのです。このCDはもうあんまり聴かなくなったけどあそこで見つけて喜び勇んで買ったなぁとかいちいち覚えてたり、この置物は好きなあの娘にもらったなぁとか、いろいろな思い出がフラッシュバックしてなかなか整理ができない難儀な自分。
 音楽も一曲一曲にどんな時にどんな気分で聴いたとか自分はどういう状況だったとか、そういう思い出がたくさんある。でも音楽はレコード・CD・カセットテープといった媒体をたとえ捨てたとしても、音楽って捨てられるものじゃなく心の中にずっと残っていく、捨てたと思っていてもまたいつの間にか戻ってしまっているモノだと思う。消費される音楽、とかよく言われるけど音楽は消費されたんじゃない。消費されたのは自分の気持ちで、音楽は消えずに残る。売れた音楽とか売れなかった音楽だとかそういうことは関係なくて、要はその音楽を聴いた人自身が本当の価値を決める、そしてその気持ちと音楽が残る。人や世の中はすぐに変わるけど音楽は変わらない。そんな気がする。今もいろんな音楽が自分の周りの空気の中にあふれていて、僕たちの耳にまた入り込もうと息を潜めている気がする。もちろん未だ聴いたことない音楽も。
 
 要するに何が言いたいのかというと『引っ越しメンドクサイ』ということです(えー!?)
 
 …只今の引っ越し作業進行状況…10%