心に響きわたる、音の雫。

Nanaki2007-04-29

 古本屋でたまたま見つけた『人はなぜ音にこだわるか』という本を最近読んでいる。なんかタイトルに惹かれて買ってみたけどこれが面白い。学術的な内容ではなく、“音”に関する色々なエピソードが書かれている。自然の音、人間・動物の声と音、生活の音、楽器の音など、いかに僕らの回りには音で溢れているかを思い知らされる。言葉はもちろん、心臓の鼓動、筋肉の収縮、血液の流動など色々な音を僕らは持っている。音楽ってそういった周りの音を集めて組み立てて楽器に乗せて感じた事を表現する、一種の音の極みというか、そういったモノなんじゃないかなぁとか、思ったりする。だから音にこだわり、感動したり気持ち良かったりするんかな。基本的に音楽、音が嫌いな人っていないんじゃないかなぁ。好きじゃない音はあっても音が嫌いという人はいない気がする。しかしこの本の著者は『究極の音は“無音”』とも書いている。音なのに聴こえない無音。でも僕は音と音の“間”が結構好きかも。レゲエとかは間を聴かせる音楽だと思うし。
 音と音の間にある音、無音。そこには無限の可能性が秘められているのかもしれない。